デジタルサイネージの運用するために必要なコストは、まず映像を再生するためのデバイス代です。ユーザーがタッチすることによって反応するようなコンテンツを提供する場合は、タッチパネル式のものを用意する必要があります。美術館や博物館にあるデジタルサイネージは、ただ情報を流すだけでなく、ユーザーのアクションによって反応させることができるため、こうしたデバイスが利用されています。単純に映像を流すだけであれば安価なものでも問題ないでしょう。
次に必要なのがコンテンツ制作費用です。コンテンツの中身によってはデバイス代以上にコストがかかることもあり、計画の段階からどのようなものを作り上げたいのかを明確にしておく必要があります。タッチパネル式のコンテンツの場合はさまざまなアクションでバグが起こらないようにチェックする必要があるため、デバッグにある程度の工数も必要になります。デジタルサイネージのコンテンツでかかる費用の大部分は人件費ですので、特別な技術を利用しない限り何日程度で作り上げることができるのかを聞くことで、大まかな費用を計算することができます。
コンテンツを用意したあとに必要な経費が電気代などの運用費です。デジタルサイネージは1日中つけっぱなしにしておくことも多いため、用意する端末の数によっては相応な光熱費となることがあります。ただ安価なデバイスを購入するのではなく、光熱費のことも考えてエネルギー効率の良い端末を用意するのも良いでしょう。