デジタルサイネージですが、デジタルはまあ意味は分かっても、サイネージについてはあまり聞きなれないと感じる人が多いかもしれません。これは英語で看板とか標識といった意味を持ちます。デジタルとは、突き詰めると正確な理解ではないものの電子化と考えてほぼ間違いはなく、従ってデジタルサイネージは電子看板とか電子標識などと呼ぶことができます。今まで、看板や標識と言えば金属とかプラスチック製の板の上に印刷されたものであることが多く、ポスターなどの場合には紙製のものもありました。
これを電子化するとはどういうことで、どのような意味合いがあるのでしょうか。デジタルサイネージとは、形を言えばテレビとかパソコンなどにも用いられている液晶ディスプレイが使われています。金属やプラスチックなどの表面に印字する代わりに、液晶ディスプレイ上に表示する形式を取っているわけです。これはディスプレイ自体が光を発しますので特に暗い場所とか夜間の時間帯であっても見やすい利点があります。
また、今までの看板や標識では、印字なのですからそれを変更することは容易ではありませんが、液晶ディスプレイを用いる場合には内容を変更することも比較的容易にできます。もっと言えば、スライドショーのように表示する内容を短い時間で順番に変えていくとか、さらにはテレビCMなどのように動画を扱うことも可能で、これは従来のものでは全く不可能であったことになります。